人間が日常生活を過ごしていると必ずゴミが発生します。リサイクルして再利用できるものもあれば、使えない物もあり使用できない物は焼却されます。焼却炉はただゴミを燃やすだけでなく、徹底した温度管理が必要になります。炉内は常に800度以上を保っており、800度を下回ると有害なダイオキシンが発生します。

ダイオキシンの発生を防ぐために、800度以上の温度管理は必ず守らなくてはいけませんし、国の基準でもあります。しかし、900度以上に温度を上げてしまうと、今度はクリンカーを再生してしまい燃焼効率に支障が出てしまいます。特にバーナー付近は温度が上がりやすく、のぞき窓で定期的に確認しないとクリンカーから跳ね返ってきた炎でバーナー自体を損傷してしまう可能性があります。バーナーを破損させてしまうと一酸化炭素が発生し、黒煙として煙突から出ることもあります。

一酸化炭素も有毒なガスであり、最小限の排出に抑えるため消石灰や活性炭を使用し発生をなるべく抑えています。24時間稼働している焼却炉が多いです。そのため運転に関しては、自動制御で燃やしているところがほとんどですが、一時間当たりの発生ガスはデータとして残ります。発生ガスの量は、定期的に報告しなくてはいけませんので徹底した温度管理が必要なのです。

温度管理ができないと環境汚染にもつながっていきます。環境汚染を食い止めるには、ごみを減らすことが大事であり一人一人が努力する必要があるのです。